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ドン・キホーテ|読書ノート #98, 2023

読書ノート #98, 2023

ドン・キホーテ:こどものための聴く名作 30
 (ミゲル・デ・セルバンテス

 

 

Takahiro
ドン・キホーテは自分の中に存在する
 

※ひとことPOPは書籍からの学び・気づきを想起するための個人的備忘です(^^)

2023.10.5 読了|Audible|2023年 98冊目


読んだ理由


我が子に読書の興味を持ってもらおうと
滑稽話なら飽きずに読めるだろうと思い、
Audible の児童書からピックアップして見つけたので、
まず自分で聴いてみた。

読後感想


子どもの頃読んだときには、
何もかも勘違いして騒動を巻き起こすドン・キホーテのことを
おそらく小馬鹿にしていたと思う。

大人になって改めて物語に触れて、
ドン・キホーテの言動を俯瞰して考えると、
人間誰しもが「ドン・キホーテ」的な一面を
持っているんじゃないかと気づかされた。

「こうやる」と決めたら、
他人の声に耳を傾けることなく一心不乱に突っ走るところが…。

他人から見れば滑稽に見えるかもしれないが、
本人は至って真面目に取り組んでいる。
ドン・キホーテ本人にとって幸せなことに違いない。

加えて、
そんな主人を放っておけないサンチョ・パンサ
傷ついた一行の手当をしてくれた宿屋のおかみの存在は、
どこかに自分を理解してくれる人や
手を差し伸べてくれる人がいるはずだ、
と思わせるものがあった。

何かと生きづらさを感じる現代においても、
「人に寄り添うことの大切さ」を
この物語から少しでも感じ取ることができればいいなと思う。

心に残った一文

 

あぁ、騎士の中の騎士。あなたがいなくなったら、この世は悪い奴らがいっぱいになってしまう。…危険をものともせず勇敢に闘っていたお人だったのに…。

サンチョ・パンサが傷ついて倒れたドン・キホーテにかけた言葉
(第7章 ドン・キホーテまほうにかけられる)

この本から得た学び・気づき・実践したいこと

 

Takahiro
他者を理解しようとする気持ちを忘れない
 

 


書籍紹介

スペインのとある田舎の村に住む一人の男。

この男は、大好きな騎士道小説を読みあさるうちに、
現実と物語の世界との区別がつかなくなってしまう。

そして、自分も世に名前を残すべく、
騎士となってさすらいの旅に出ることに。
ボロボロのよろいかぶとと、ロシナンテと名づけたやせ細った馬を用意し、
自分には「ドン・キホーテラ・マンチャ」という立派な名前をつけ、いざ出発!

家を出て最初に見つけたのはおんぼろの宿屋。
でも、ドン・キホーテにとっては立派なお城。
そこにいる人々は、彼にとっては王様やお姫様、そして豚飼いの吹く笛は優雅な楽隊の音楽に。

しかしそんなドン・キホーテが出て行った家では、大変な騒ぎが起こっていた。
ドン・キホーテは一度家に戻ったものの、
今度は近所に住む農夫のサンチョを家来として、再びさすらいの旅に出てしまう。

そんな二人が巻き起こす数々のトラブル。

おもしろおかしいだけではない、様々な感情を引き出させる傑作。

Amazon より引用)

著者紹介

ミゲル・デ・セルバンテス

1547年- 1616年。スペインの作家。
ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ』(Don Quijote de la Mancha)で名声を博す。
聖書の次に世界的に出版されているともいわれ、
ディケンズフローベールメルヴィルドストエフスキー、ジェームズ・ジョイスボルヘス大江健三郎など現代の作家に至るまで多大な影響を与えている。

Amazon より引用)


2023.10.5 読了|Audible|2023年 98冊目

 

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