スターにはなれませんでしたが|読書ノート #125, 2023
読書ノート #125, 2023
■スターにはなれませんでしたが
(佐藤 満春)
※ひとことPOPは書籍からの学び・気づきを想起するための個人的備忘です(^^)
2023.12.6 読了|Audible|2023年 125冊目
読んだ理由
お笑いの賞レースが盛り上がってくる時期に
見覚えある名前の著者の本を見つけた。
普段それほどTVを見ないこともあり、
現在の活動ぶりが気になったので読んでみようと思った。
読後感想
放送作家として活躍しているということは何となく知っていたが、
「24 -TWENTY FOUR-」ネタでブレイクした「どきどきキャンプ」のツッコミ担当
…というイメージの方が自分のなかではまだ強かった。
出てきたら何かやってくれそうな雰囲気の相方(岸学)に比べると、
どうしても地味で印象に残りにくいけど、
どこにでもいそうな普通の感じにどこか安心感を感じていた。
華やかな芸能界では輝くスターもいれば、
なかなか日の当たらない人もいる。
「フラ」がある相方と常に比較される「じゃない方芸人」もいる。
地味を自称するサトミツが、
自分の好きなことを続けた結果、
人気放送作家としてTV現場を支えていることに触れ、
陰日向なく人の役に立つことの大切さを学ばせてもらった。
*誰かを支えている存在を忘れない
日の当たるところで輝き続ける人はいる。
中には自分だけの実力で維持している人もいるだろうけど、
見えないところで支えてくれる人、
たとえば思考を整理してくれる人のような存在を忘れてはならない。
芸能界に限らず、会社や日常生活、家庭でも同じことは言えるわけで、
日が当たるから偉いのではなく、
役割としてたまたま日が当たる場所にいる人がいる、
と考えるのもありだなと思った。
輝いている人に対して劣等感を持つのではなく、
自分にふさわしい場所で人の役に立っている、
という実感を持つことが大切だと感じた。
*他人の評価軸に振り回されない
「自分は地味だから何もできない…」のではなく、
地味だからこそ変に染まらずに自分の生きたいことができる、
そんな風にも感じた。
自分の置かれた現状を受け入れながら、
他人の評価軸に振り回されるのではなく、
自分がやれることを精一杯やるという芯の強さを持つ。
何をやっていても、それを批評したがる人は存在する。
他人の勝手な基準での評価にいちいちダメージを受ける必要はなく、
好きなことで行動したり、発信したりを続けたらいい。
好きだからこそやれる、
続けているからこそ運が舞い込む。
「好きこそものの上手なれ」で
好きを追い求めた結果として自分に磨きがかかって、
唯一無二の価値が生まれるんだろうと思う。
***
多くを望まない地味な人サトミツが、
好きなものを追い続けたことで今の幸せを実感できている。
そんな過程の一端に触れることができて、
自らのことを「個性がない」と思う多くの人に響く等身大の一冊だと思う。
自分自身に勇気を与えてもらった気がする。
心に残った一節
放送作家の世界で、相手の腕時計を見て、どれくらい稼いでいるかを値踏みされる、という事象があることを、知り合いの作家から聞いたことがあります。(中略)
…そのような判断をする人が、その時計をみた場合、どう思われるかなんて、知ったこっちゃない。だって、知らない人の、知らない基準の判断なんて、操作しようがないわけで。(中略)
…だって、基準は自分の外にあるわけで、そこに合わせに行くなんて無茶じゃないですか。
(5.無個性と呼ばれた僕だからこそ伝えられること-自分の基準で生きる)
この本から得た学び・気づき・実践したいこと
書籍紹介
「ヒルナンデス」「くりぃむナンタラ」「オードリーのオールナイトニッポン」など人気番組19本を数える人気放送作家。
トイレ・掃除の専門家、ラジオパーソナリティ、お笑い芸人・・様々な顔を持ち合わせオードリーなど多くの人気芸人が信頼を寄せる男サトミツこと「佐藤満春」書き下ろしの自叙伝エッセイ
(Amazon より引用)
著者紹介
佐藤 満春(さとう・みつはる)
1978年2月17日生まれ。東京都町田市出身・町田市在住。
お笑い芸人(どきどきキャンプ)として活躍しながら、現在はニッポン放送「オードリーのオールナイトニッポン」、日本テレビ「スッキリ!」など16本の担当番組を抱える放送作家/構成作家としても活動。
また、トイレ博士・掃除マニとしても活動し名誉トイレ診断士/トイレクリーンマイスター/掃除能力検定5級/整理収納アドバイザー3級の資格なども持つ。
(Amazon より引用)
2023.12.6 読了|Audible|2023年 125冊目
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