#読書アウトプット会 2023.10.21 (25)
❝ 百読は一行に如かず ❞
何かを変えたいと思うからこそ読書をする
1冊の書籍から1つの実践を!
たとえ100冊の本を「読」んだとしても、
「行」動しなければ全く意味がない…
精読による100%インプットよりも
実践したいことに出会う楽しみ
を重視して読書に向き合っています
このページでは、
自ら主催する「読書アウトプット会」にて
シェアした内容を掲載しています
✅ なぜ読もうとしたのか?
✅ 読んだ感想
✅ 実践していきたいこと
2023.10.21 読書アウトプット会(25)
ツバキ文具店
(小川 糸 著)
鎌倉で小さな文具店を営むかたわら、手紙の代書を請け負う鳩子。
今日も風変わりな依頼が舞い込みます。
友人への絶縁状、借金のお断り、天国からの手紙……。
身近だからこそ伝えられない依頼者の心に寄り添ううち、仲違いしたまま逝ってしまった祖母への想いに気づいていく。
大切な人への想い、「ツバキ文具店」があなたに代わってお届けします。
小川糸(おがわ・いと)
作家。デビュー作『食堂かたつむり』が、大ベストセラーとなる。
(書籍 および Amazon 紹介文より)
その他に、『喋々喃々』『にじいろガーデン』『サーカスの夜に』『キラキラ共和国』『ミ・ト・ン』『ライオンのおやつ』など著者多数。
『ツバキ文具店』は、2017年本屋大賞4位を受賞。ベストセラーとなり、NHKでドラマ化される。
なぜ読もうとしたのか?
先日の主催読書会(22)にて、
小川糸さんの小説『キラキラ共和国』をシェアいただいた。
手紙を通じて親子の愛情が伝わってくる様子が伝わり、
文具店、代書屋、手紙というキーワードに惹かれて、
『キラキラ共和国』の前編となる本書を読みたくなり手に取った。
読んだ感想
主人公は、鎌倉で小さな文具店を営みながら、
手紙の代書(代わりに書くこと)をしている二十代の女性。
鳩子(ポッポちゃん)は店の先代である祖母に厳しく育てられ、
書を徹底的に叩き込まれた。
それに反発して家を飛び出し、海外を放浪していたが、
祖母が亡くなったことで戻って店を継いでいる。
そこに様々な代書の依頼が舞い込む。
離婚のご挨拶、借金の断り、亡き父からの手紙、友人への絶縁状…
依頼者の話からその気持ちを汲み取り、
悩みに寄り添って、心こめて手紙を書き上げていく…そんなストーリー。
読み終えて、率直にそう思った。
とくに感銘を受けたことが次の2つ。
①神は細部に宿る
②形に残るものは後々響く
本書では、ストーリーの活字だけでなく、
代書した直筆の手紙が挿絵のように差し込まれている。
鳩子は、代書するにあたって、
使う筆記具、紙、封筒、切手に至るまで、
依頼内容に適したものを選び抜いていく。
たとえば優しさを表現するためにガラスペンを使い、
筆記具の滑りの良さや雰囲気から海外製ペーパーを使ったり、
思い出から連想されるリンゴが描かれた切手を使ったり。
筆跡も依頼に応じて多様に使い分けて、
見事に依頼者の感情を表現していたり…。
その丁寧な仕事ぶりには、自分が無頓着だった点でもあり、
人情の機微は細部に宿ることを改めて気づかせてもらった。
まさに「神は細部に宿る」だなと思った。
もうひとつは実践したいことにつながる。
鳩子は、厳しくて自分の自由を奪った存在である祖母を嫌っていたが、
人との出会い、先代が文通相手に送った手紙との出会いによって、
先代との心の距離を縮めていく様子が何とも胸を打った。
祖母は本当は向き合いたかったが、
鳩子にそれを伝えられぬまま亡くなってしまい、
鳩子は病床の祖母に向き合うことなく、永遠の別れを迎えた。
それが時間を超えた手紙のやり取りを通じて、
双方のわだかまりが解けていったように感じさせた。
形として残っていたからこそ、理解することができたし、
底に沈んでいた心の澱を洗い流してくれたように思えた。
もちろん直接口頭で話し合えることが一番だが、
口で話して終わりではなくて、
形に残るものって後々響いてくるなとも思う。
実践したいこと
✅ 身近な人に直筆でメッセージを伝える
メールやPC文書では伝わらない息づかいや心のゆらぎなど、
人の温もりが伝わる直筆の手紙って良いなぁと改めて感じた。
家族にはいつもそっけなくLINEを送ってしまったり、
子どもからの手紙はもらったっきりになっていることを反省した。
いくら思っていても、表に出さなければ伝わらない。
固定的な文字では伝わらないものがあるのではないか…。
そう思うと、久しぶりに万年筆を手に取りたくなった。
ご参加いただいた方のシェア本
※実践はアンケートに記載いただいた方のみ掲載しています
✅ ワクワクする目標を自分で設定する(30代男性)
今回のご参加で 通算25回/参加者67名 となりました
「読書アウトプット会」に興味をお持ちいただいた方は
こちらからご確認・お申込みください
皆さまのご参加を心よりお待ちしております
↓ ↓ ↓
「こくちーずプロ」イベント募集ページへのリンク
その他の「読書アウトプット会」のシェア内容はこちらから👇