Well-Being Life LOG

今より幸せな人生をあなたの手に…

コーヒー哲学序説|読書ノート #100, 2023

読書ノート #100, 2023

■コーヒー哲学序説
 (寺田 寅彦)

 

 

Takahiro
コーヒーを五感で愉しむ
 

※ひとことPOPは書籍からの学び・気づきを想起するための個人的備忘です(^^)

2023.10.9 読了|Audible|2023年 100冊目


読んだ理由


天気に恵まれない休日の朝に
短く聴ける作品をAudibleで検索。
ちょうどコーヒーを飲もうとしていたので
気分的にもまさにヒットして読んだ。

読後感想


今年1月から本格的に読書に向き合い、
読書記録を付けはじめて記念すべき100冊目となった。

雨を恨めしく思いながらも、
休日の朝にコーヒー飲みながら、耳から読書をするというのも中々良い。
ちょっと贅沢な時間を過ごしているような気になる。

小学生の頃、医者が出すコーヒーの香味に魅せられ、
30代で留学したドイツでコーヒーを常飲し、
海外でも帰国後の日本でも美味なるコーヒーを求める。

そんな寺田寅彦のコーヒーとの出会いに触れて、
今から100年前のコーヒーはどう淹れていたんだろう?
どんな香味だったんだろうか?
いろいろ想像をしながらコーヒー片手にニヤついていたら、
妻から気色悪がられた(笑)

コーヒーの持つ中毒性、興奮性を実体験と重ねつつ、
酒や宗教とは異なる性質を見出して、
「一杯のコーヒーは自分のための哲学であり宗教であり芸術である」
と言わしめる所は、コーヒーを愛飲する者にとって何とも響く。

寺田寅彦のように
「官能を鋭敏にし洞察と認識を透明にする」境地にたどり着いてみたいものだ。

心に残った一文

 

芸術でも哲学でも宗教でも、それが人間の人間としての顕在的実践的な活動の原動力としてはたらくときにはじめて現実的の意義があり価値があるのではないかと思うが、そういう意味から言えば自分にとってはマーブルの卓上におかれた一杯のコーヒーは自分のための哲学であり宗教であり芸術であると言ってもいいかもしれない。

この本から得た学び・気づき・実践したいこと

 

Takahiro
一杯のコーヒーを味わいながら愉しむ
 

 


 
書籍紹介

明治から昭和初期にかけて活躍した
物理学者、随筆家、俳人である寺田寅彦の随筆作品。

初出は「経済往来」[1933(昭和8)年]。
寺田寅彦随筆集 第四巻」[小宮豊隆編、岩波書店、1948(昭和23)年]に収録。

幼い頃から体が弱かったので牛乳を飲まされていた。
当時まだ飲みにくいものであった牛乳に少量のコーヒーを混ぜて飲んだ、という話から広がりを見せ、
ついにはコーヒー哲学の序説なるものを綴った作品である。

Amazon より引用)

著者紹介

寺田 寅彦(てらだ・とらひこ)

1878年~1935年。東京帝国大理科大学実験物理学科卒業。
理学博士。東京帝国大理科大学教授。帝国学士院会員などを歴任。地球物理学者、随筆家。
身近な現象について科学的に考察する「寺田物理学」でも知られる。
著書に、『地球物理学』 『万華鏡』 『蒸発皿』 『物質と言葉』 『柿の種』など多数。
寺田寅彦全集』も刊行されている。

Amazon より引用)


2023.10.9 読了|Audible|2023年 100冊目

 

bookmeter.com


他の「読書ノート」はこちらから👇

rr51.hateblo.jp