ざんねんな名言集|読書ノート #110, 2023
読書ノート #110, 2023
■ざんねんな名言集
(真山 知幸)
※ひとことPOPは書籍からの学び・気づきを想起するための個人的備忘です(^^)
2023.10.31 読了|Audible|2023年 110冊目
読んだ理由
心に響くような新たなパワーワードを見つけようと
名言に関する書籍を探していたら見つけた本。
失敗やネガティブワードなどから、
逆に何を感じ取ることができるのでは?と思い読んだ(聴いた)。
読後感想
世の中に完全無欠の人はいない。
偉人たちも決して聖人ではなく、
失敗やだらしない所など人間らしい一面を持っていると思うと、
一凡人にとっては気がラクになる。
もちろん成功ばかりという人はスゴイが、
本当にスゴい人はそれ以上の失敗もしている。
それが人間に深みを与えていると思うと、
人生には「しくじり」の必要性を感じる。
本書には古今東西の偉人の言葉をとりあげているが、
とくにネガティブ要素を感じさせるのが作家や芸術家たち。
もともと気難しさや精神の不安定さを抱えているからこそ、
孤独な創作に没頭できたり、
独自の世界観を表現できたような気がする。
とはいえ、自ら気難しさを手に入れたいとは思わないが(笑)
天才には天才ゆえの苦しみがあるし、
偉人も偉人ゆえの悩みもある。
それが生まれついて備えていたものもあれば、
また偉業を達成したあとに抱える苦しみや悩みもある。
例えば、文豪・川端康成。
ノーベル文学賞を受賞後、
銀座で赤いコートを買おうとしたが妻から止められた。
ノーベル賞で頭がおかしくなったと思われたくなかったから、
結局は買えなかった。
そして晩年に語ったのが、
「ノーベル賞は死ぬ前年にもらいたかった」という話。
大きな偉業を達成してしまうと、
人生を楽しむのが難しくなるかもしれない。
素の自分が本来やりたいこともできなくなってしまう。
国民栄誉賞を辞退した世界の盗塁王福本豊さんのことが頭に浮かぶ。
偉業が人を大きく見せるが
素に戻れば等身大の生身の人間である。
誰しも山あり谷あり…それが人生。
そんなことを思い出させてくれることで、
他人との比較で疲れがちな日々であったり、
肩書や収入などによる妙なプライドを
一時的にでも忘れさせてくれる気がする。
心に残った一節
「絶対に、絶対に、絶対にあきらめるな」
だがそういう自分はわりと諦めがちな学生生活を送っていた。エリート校で有名なセント・ジェームズ校は、少年院より規則が厳しいと言われており、チャーチルはこの学校をひどく憎んだ。(中略)
スポーツも苦手で、口をついた言葉が冒頭のもの(”体操に至っては全く絶望的だった”)である。(中略)
…苦手なことがはっきりすれば、また得意なことが見えてくるもの。チャーチルにとっては国のリーダーこそが天職だった。
(1 ざんねんな名言集-人間関係編- チャーチル〈英国首相〉)
この本から得た学び・気づき・実践したいこと
どんなときも等身大の自分から乖離しすぎない
書籍紹介
歴史に名を残す偉人たちは、ネガティブすぎる性格だった?
人間的には欠点が多く、社会人として、家庭人として、
「失格」の烙印を押された偉人たち。
それでもなお、人生を投げなかった結果、
彼ら彼女らは輝かしい業績を残した。
そんなざんねんだけど魅力ある偉人たちの名言の数々を紹介。
読めば不思議と元気になる一冊。
(Amazon より引用)
著者紹介
真山 知幸(まやま・ともゆき)
著述家。偉人・名言研究家。
1979年、兵庫県生まれ。2002年、同志社大学法学部卒業。専門出版社の編集長を経て、2020年より執筆業に専念。
執筆テーマは、偉人、名言、歴史人物など。他の筆名含めて著作は計40冊。著書『ざんねんな偉人伝』『ざんねんな歴史人物』は計20万部突破した。
2011年の東日本大震災を機に、ペンネームを山口智司から真山知幸へ変更。別ペンネームにくちやまだともがある。名古屋外国語大学現代国際学特殊講義、宮崎大学公開講座などで、偉人や名言をテーマに講師活動も行っている。
(Amazon より引用)
2023.10.31 読了|Audible|2023年 110冊目
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