#読書メーター October, 2023
こちらは「読書メーター」の月間まとめページです。
読書後の感想をはじめ、得た学び・気づき、
「ぜひ実践したい」と思った事柄を記載しています。(一部のジャンルを除く)
「1冊の本から『実践したいこと』を一つでも見つけたらもうけもの!」
自己成長のためのアウトプットにつなげていくよう、
能動的な読書を続けていきたいと考えています。
2023年10月の読書メーター
読んだ本の数:17 冊
読んだページ数:3873 ページ
- ■ 超訳 日本国憲法 (池上 彰)
- ■ ビジネスエリートがなぜか身につけている 教養としての落語 (立川 談慶)
- ■ 檸檬 (梶井 基次郎)
- ■ ドン・キホーテ: こどものための聴く名作 30 (ミゲル・デ・セルバンテス)
- ■ 子どもを伸ばす言葉 実は否定している言葉 (天野 ひかり)
- ■ コーヒー哲学序説 (寺田 寅彦)
- ■ 10分で名著 (古市 憲寿)
- ■ 軍師二人 (司馬 遼太郎)
- ■ コーヒーの科学 「おいしさ」はどこで生まれるのか (旦部 幸博)
- ■ 世界の一流は「雑談」で何を話しているのか (ピョートル・フェリクス・グジバチ)
- ■ 無敵の読解力 (池上 彰,佐藤 優)
- ■ 常設展示室 (原田 マハ)
- ■ うまくいっている人の考え方 (ジェリー・ミンチントン)
- ■ もひとつ ま・く・ら (柳家 小三治)
- ■ 三流シェフ (三國 清三)
- ■ ざんねんな名言集 (真山 知幸)
- ■ ナナメ読み日本文化論 名著25冊で読み解く日本人のアイデンティティ (中野 明)
■ 超訳 日本国憲法
(池上 彰)
憲法はなんとなくしか理解していないな…と思い古本で購入。
「国民主権」で国民が選んだ代表者により政治を行わせていること、
「立憲主義」で国の権力者が守るべきものを憲法に定めていること、
これらを学び直す機会となった。
近隣国では政党が憲法の上に位置し、
憲法で国民の平等や自由をうたいながら
必ずしも保証されていないことを考えると、
日本国憲法の存在価値の高さを感じる。
本書内に
「総選挙で投票することで、政権政党に白紙委任状を渡す」
の一文があり、選挙のもつ重要性を再認識できたことは大きい。
今後も欠かさず投票に行こうと思う。
✅今後も欠かさず選挙に行こう!
2023#95|October 2, 2023 読了|所有本
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超訳 日本国憲法|読書ノート #95, 2023 - Well-Being Life LOG
■ ビジネスエリートがなぜか身につけている 教養としての落語
(立川 談慶)
Audible。
これまで落語は娯楽でこそあれ教養としては捉えたことはなかった。
日本の文化・伝統芸能は日本人の価値観を知り、共通言語になりうるもの。
時代が変わっても、変わらない人間の本質を教えてくれるもの。
そう考えるとただ聴き流すだけではもったいない気がする。
本書では落語のあれこれに加えて、
同じく伝統芸能として歌舞伎、能楽、文楽の特徴や、
落語と講談の違いなど知識が深まった。
「落語はジャズ、歌舞伎はクラシック」
古典作品にどう向き合うかの違いが端的にわかり、
同じ題目を異なる噺家さんで聴く楽しみが増えそうだ。
✅落語から人生の教訓を学ぶ
2023#96|October 4, 2023 読了|Audible
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ビジネスエリートがなぜか身につけている 教養としての落語|読書ノート #96, 2023 - Well-Being Life LOG
■ 檸檬
(梶井 基次郎)
Audible。タイトルの「檸檬」のみ収録。
まるで自分の経済状況や健康状態と重なるように、
見すぼらしいものに心をひきつけられていたなかで見つけた檸檬。
鈍い色に囲まれた中でパッと鮮やかな色彩と香りに高揚する様は、
檸檬色だけを残したセレクトカラーの写真が思い浮かぶ。
自分の内面のあらゆるネガティブ要素を
色鮮やかな檸檬の中にギュッと詰め込んで
見える形、触れる形になったと感じたことは
何事にも代えがたい昂奮を覚えたことだろう。
それを爆弾代わりに
陰鬱なものを木っ端微塵にしようとする所は、
どこか男性的な快感を想像させる。
✅自分のモヤモヤを見える化する
2023#97|October 4, 2023 読了|Audible
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檸檬|読書ノート #97, 2023 - Well-Being Life LOG
■ ドン・キホーテ: こどものための聴く名作 30
(ミゲル・デ・セルバンテス)
Audible。子どもに聴かせてみようと久しぶりに読んだ。
子どもの頃読んだときには、
何もかも勘違いして騒動を巻き起こす
ドン・キホーテのことをおそらく小馬鹿にしていたと思う。
大人になって改めて物語に触れて、
ドン・キホーテの言動を俯瞰して考えると、
人間誰しもがドン・キホーテ的な一面を
持っているんじゃないかと気づかされた。
「こうやる」と決めたら、
他人の声に耳を傾けることなく一心不乱に突っ走るところが…。
他人から見れば滑稽に見えるかもしれないが、
本人は至って真面目に取り組んでいる。
本人には幸せなことに違いない。
✅他者を理解しようとする気持ちを忘れない
2023#98|October 5, 2023 読了|Audible
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ドン・キホーテ|読書ノート #98, 2023 - Well-Being Life LOG
■ 子どもを伸ばす言葉 実は否定している言葉
(天野 ひかり)
子どもと一緒に成長する❞
Audible。
子どもの自己肯定感を下げない、
子どもが自分で考えて行動できるようになることを目的としており、
説明に一貫性があって理解しやすかった。
未就学児向けの内容だが、
小学生の我が子への向き合い方も考えさせられた。
つい大人の尺度で声がけしがちな点を反省したい。
良い悪いをジャッジせず、子どもの言葉を繰り返す。
裁判官ではなく通訳となり、子どもの考える力を育む。
一方的にやらせるのでなく、やってみせたり一緒にやる。
すぐに山本五十六の「やってみて…」が浮かび、
これらは大人相手でも通用する向き合い方だと感じた。
✅子どもをまず信じて認める
2023#99|October 6, 2023 読了|Audible
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子どもを伸ばす言葉 実は否定している言葉|読書ノート #99, 2023 - Well-Being Life LOG
■ コーヒー哲学序説
(寺田 寅彦)
2023年100冊目。
休日の朝にコーヒーを飲みながらAudibleで聴いた。
小学生の頃、医者が出すコーヒーの香味に魅せられ、
30代で留学したドイツでコーヒーを常飲し、
海外でも帰国後の日本でも美味なるコーヒーを求める。
コーヒーの持つ中毒性、興奮性を実体験と重ねつつ、
酒や宗教とは異なる性質を見出して、
「一杯のコーヒーは自分のための哲学であり宗教であり芸術である」
と言わしめる所は、
コーヒーを愛飲する者にとって何とも響く。
寺田寅彦のように
「官能を鋭敏にし洞察と認識を透明にする」境地に
たどり着いてみたいものだ。
✅一杯のコーヒーを味わいながら愉しむ
2023#100|October 9, 2023 読了|Audible
コーヒー哲学序説|読書ノート #100, 2023 - Well-Being Life LOG
■ 10分で名著
(古市 憲寿)
それだけ見てもどんな人間かはわからない❞
Audible。名著に触れるきっかけ探しとして読んだ。
専門家への質問対談を通じて12冊の名著を紹介。
ただし本書で概要を理解したと言ってしまうのは早合点。
専門家のこだわりポイントを知り、
名著への興味を抱く良い機会だと感じた。
ガイドブックを見ただけで旅行に行った気にするのか、
現地に行って体感するのか…
そんな例えがあったように、
読み切れなくても良いから実際に名著を手にとってみたくなった。
ニーチェ『ツァラトゥストラ』を読んでパワーワードを探すなど、
たとえ一部分でも原典で…という楽しみをもって読書に向き合いたい。
✅一度に読まなくても良い。読書は義務ではない。
2023#101|October 12, 2023 読了|Audible
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10分で名著|読書ノート #101, 2023 - Well-Being Life LOG
■ 軍師二人
(司馬 遼太郎)
Audible(表題作「軍師二人」のみ)。
大阪夏の陣を前に
後藤又兵衛と真田幸村が主張を交わしながら、
戦いに臨んでいく様が描かれている。
淀君、秀頼、側近たちの暗愚さを背景に、
軍師二人の姿が鮮やかに映る。
家臣のち浪人上がりと名将の子息、
野戦派と籠城派、戦場で学んだ又兵衛と書斎で学んだ幸村…
この二人の人物対比がわかりやすく、
なんとなく豪放磊落な又兵衛、冷静沈着な幸村というイメージを
抱きながら作品を楽しんだ。
53の刀傷、武神の再来、行儀作法を備えた男丈夫…
援護に恵まれず戦場に散った後藤又兵衛に一層の魅力を感じる。
✅信念の強さが覚悟を決める
2023#102|October 12, 2023 読了|Audible
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軍師二人|読書ノート #102, 2023 - Well-Being Life LOG
■ コーヒーの科学 「おいしさ」はどこで生まれるのか
(旦部 幸博)
コーヒーをこよなく愛する医学研究者が、
余すところなくコーヒーに関する知識を紹介している本。
途中で化学式が出てくるのはさすが理系、
ブルーバックスといったところ。
科学的な部分は苦手意識があったが、
歴史や日本と海外の違いなど
全般通して大変興味深く読むことができた。
コーヒーの味や香りの差は
豆の産地によると思っていたが、
焙煎の良し悪しが香味を大きく左右する
ということを改めて知ったことで、
「よいコーヒー」を味わう機会を増やしていきたい。
たまには機械でなくハンドドリップで
こだわりの一杯を淹れて、豊かな時間を味わおう。
✅コーヒーを愉しむことでQOLを向上させる
2023#103|October 13, 2023 読了|Kindle unlimited
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コーヒーの科学|読書ノート #103, 2023 - Well-Being Life LOG
■ 世界の一流は「雑談」で何を話しているのか
(ピョートル・フェリクス・グジバチ)
(雑談の場を無駄にしない)❞
海外では
本題に入る前の具体的な下準備としての雑談とあり、
日本の当たり障りのない場慣らし的な雑談との違いを感じた。
そこには
空気を読むハイコンテクストと言語で伝えるローコンテクスト、
集団調和主義と個人実力主義…
といった歴史が作ってきた背景があって、
日本でも世界基準の雑談が馴染むかというと…
まだ時間がかかるかもしれない。
本書で参考となったのは次の3つ。
①雑談の目的はラポールを築くこと
②雑談で相手の話を興味持って聞く
③問いかけ「素朴な疑問なんですけど」
雑談を軽視せず、
目的、相手への興味、表情、口調を意識したい。
✅雑談でも相手の話を興味を持って聞く
2023#104|October 17, 2023 読了|Kindle unlimited
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世界の一流は「雑談」で何を話しているのか|読書ノート #104, 2023 - Well-Being Life LOG
■ 無敵の読解力
(池上 彰,佐藤 優)
「現代を生きる最重要スキルは読解力。
そのために古典にじっくり取り組むこと」を軸とし、
古典を引用しながら仕事論、米中対立などを論じている。
目の前の問題と古典を紐づけて考えることで、
問題を可視化・構造化しやすくする流れは参考になる。
池上氏・佐藤氏の高い見識と
それを支える圧倒的読解力には舌を巻く一方で、
古典や学術書を読まない政治家を
バッサリ斬るところなどクセの強さが特徴的(笑)
本書を通じて、
マルクスの説く疎外論と窮乏化論への興味や、
GHQが占領政策のベースにした日本人論『菊と刀』など
読んでみたい本が増えた。
✅必要なものをすくい取るために読書を活用する
2023#105|October 18, 2023 読了|所有本
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無敵の読解力|読書ノート #105, 2023 - Well-Being Life LOG
■ 常設展示室
(原田 マハ)
これまでに読んできた原田マハ作品は、
ゴッホやピカソなど画家自身にまつわるストーリーだったので、
この短編集は新鮮であった。
加えて美術館スタッフ、ギャラリーのディレクターや芸大教授…
そんな「本職」たちを描いた短編の中に、
アートとは程遠いバツイチ派遣社員が主人公の短編が…
それでも絵画で回収するところは裏切らない。
6つの短編のうち
『群青』と『道』にグッときた。
アートを純粋に見ることと直感。
権威付けされた作品を恭しく見る以外に、
名もなき作品であっても心を打たれるものはある。
ぜひ肩の力を抜いてアートを楽しんでみたい。
✅名前にとらわれず、子どものように作品に向き合う
2023#106|October 22, 2023 読了|所有本
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常設展示室|読書ノート #106, 2023 - Well-Being Life LOG
■ うまくいっている人の考え方
(ジェリー・ミンチントン)
自尊心をどう高めるか…
そのための考え方が100項目にわたって記されている。
見開き1ページずつ平易な言葉で簡潔に書かれており、
短時間ですーっと読んでしまうくらいだが、
どれも「確かにそうだなぁ」と思わせてくれる。
ただ表層をなぞるだけではうまくいくわけがなく、
平易な言葉だからこそ
しっかりと咀嚼して自分事で考えて
実践につなげていくことが大事だと思う。
幼少期から植えつけられた価値観やセルフイメージを
望ましいものに変えていけるか、
①相手ではなく自分
②過去ではなく現在
③ネガティブではなくポジティブ
…この3つを意識したい。
✅1日1つ意識したい考え方を決めて、それを実践する
2023#107|October 23, 2023 読了|所有本
▼読書ノートはこちら
うまくいっている人の考え方|読書ノート #107, 2023 - Well-Being Life LOG
■ もひとつ ま・く・ら
(柳家 小三治)
落語を聞き始めて間もない私が、
「まくらの小三治」こと柳家小三治師匠の逸話を知り、
ぜひ読みたいと思った本。
率直な感想は「本編に入る前によくこんなに喋れるなぁ」笑。
話題に富み、ジャズのような即興性で
話を広げたり収束させたりと、
飽くなき好奇心を背景に
どんな頭の回転で話を構築していったのだろうかと興味深い。
いわば再現性のある落語と即興性のある小三治まくらの対比。
師匠が「あたしは落語家ではなく噺家」と
仰っているのが印象的だった。
『笑子の墓』『パソコンはバカだ!!』は活字だけでなく、
ぜひ肉声で楽しんでみたい。
✅日常に噺のネタが埋もれている
2023#108|October 26, 2023 読了|図書館本
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もひとつ ま・く・ら|読書ノート #108, 2023 - Well-Being Life LOG
■ 三流シェフ
(三國 清三)
Audible。
とても濃厚な自伝。
極貧の幼少期、
札幌での奉公で出会ったハンバーグから始まったストーリー…
好運と人に恵まれてステップアップし、
海外でフレンチの巨匠たちに学び、
日本に戻ってやがて「世界のミクニ」となっていく旅路を
ゾクゾクしながら追体験することができた。
その背景には
並外れた努力と行動力、
尽きない情熱がもたらしたものだと思うと、
とても納得感があった。
中でも
漁師であった父の教え、
鍋探しの話、
アラン・シャペル氏の「ジャポニゼ」が印象的。
三國シェフの次なる挑戦に期待が高まる。
あぁ濃厚すぎて書ききれない!
✅自分から運をつかみとるために行動する
2023#109|October 26, 2023 読了|Audible
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三流シェフ|読書ノート #109, 2023 - Well-Being Life LOG
■ ざんねんな名言集
(真山 知幸)
Audible。
世の中に完全無欠の人はいない。
偉人たちも決して聖人ではなく
人間らしい一面を持っていると思うと、
一凡人にとっては気がラクになる。
成功ばかりという人はスゴイが、
本当にスゴい人はそれ以上の失敗もしている。
それが人間に深みを与えていると思うと、
人生には「しくじり」の必要性を感じる。
作家や芸術家ほどネガティブ要素が強いが、
気難しさや精神の不安定さを抱えているからこそ、
孤独な創作に没頭できるような気がする。
天才には天才ゆえの苦しみがあるし、
偉人も偉人ゆえの悩みもある。
誰しも山あり谷あり…それが人生。
✅どんなときも等身大の自分から乖離しすぎない
2023#110|October 31, 2023 読了|Audible
■ ナナメ読み日本文化論
名著25冊で読み解く日本人のアイデンティティ
(中野 明)
日本、日本人、日本文化とは…?
そう聞かれて澱みなく答えられる解を持っていない。
まるで自分のことを理解していないようで、どうももどかしい。
客観的に日本を理解するための一助として
本書で手っ取り早く名著をナナメ読みした。
和辻哲郎『風土』梅棹忠夫『文明の生態史観』のように
立地的要因に基づく観点は面白いし、
ヘリゲル『弓と禅』ベネディクト『菊と刀』など
外国人が見た日本論も興味深い。
個人的に一番の学びは、
「いき」や「不完全の美」など奥が深い日本文化は
禅でいう「不立文字(ふりゅうもんじ)」
言葉によらず体験で伝えるのが相応しいと感じたこと。
✅日本文化は体験して体感で知る
2023#111|October 31, 2023 読了|図書館本
こうして読んできた書籍のアウトプットの場として、
自ら「読書アウトプット会」を主催しています。
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