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窓ぎわのトットちゃん|読書ノート #122, 2023

読書ノート #122, 2023

■窓ぎわのトットちゃん
 (黒柳 徹子)

 

 

Takahiro
❝個性を抑えるのではなく伸ばす教育❞
 

※ひとことPOPは書籍からの学び・気づきを想起するための個人的備忘です(^^)

2023.11.28 読了|所有本|2023年 122冊目


読んだ理由


古本屋でパッと目についた一冊。
有名な本であったけど今まで読んだことがなかった。
黒柳さんは長らくTVで活躍されている割に
どんなお人柄かをあまり知らなかったので、この機会に読もうと購入した。
(ちなみに映画化されているのを知ったのは、本書を読み終えた後だった)

読後感想


どこか普通の子とは違うトットちゃんが、
同じ目線で話をしっかり聞いてくれる小林先生に惹かれ、
多様な学友とともに自由に学び、多感な経験をして、
伸び伸びと成長していく様が心地よかった

好奇心が強くて、落ち着きがなくて、天真爛漫なトットちゃん。
そんな幼少期を過ごし、後に成長していった姿が徹子さんだと思うと、
驚きというより納得のほうが大きかった。

普通の学校であれば、
一律で決められた時間に決められた席に座って決められた教科を学ぶところを
小林宗作先生がつくったトモエ学園では、
電車の教室にて毎日座る場所は自由で自分の興味のあることを取り組む
画一的な教育をするのではなく、
子どもたちを平等に扱うのはもちろん、
押し付けをするのではなく、個性と自主性を尊重する
戦前という難しい時期において、
あれほど自由な学びの場を提供していたことは奇跡のようだ。

いつの時代も親は
「こうしなさい、ああしなさい」と型にはめようとする。
トットちゃんの自由奔放な言動にドタバタと振り回されただろうけど、
それでもご両親は我が子のことを信じていたんだろう。
そして、小学校を退学するような子どもにとって
トモエ学園のように受け入れてくれる居場所があったことは
本当に幸せなことだと思う。

本書を通じて、親目線で一緒に成長を見守った感じだった。

子どものうちに大きく影響を受けるのは、
身近にいる親であったり学校の先生であったりする。
親や先生の言動や反応を見て、
自分がどう思われているか、どんな人間なのかを知ることも多い。

小林先生のような方が身近にいれば、
自分が受け入れられているという実感を持って
自己肯定感を持つことができるだろう。

我が子に限らず、
子どもが自分に自信を持てるようになるためにも、
子どもの言うことを話半分で聞くのではなく、
しっかり目線を合わせて聴くことを心がけたい。

心に残った一節

 

…おそらく、トットちゃんに関しては、苦情や心配の声が、生徒の父兄や、他の先生たちから、校長先生の耳にとどいているに違いなかった。だから校長先生は、トットちゃんに、機会あるごとに、
「君は、本当は、いい子なんだよ」
といった。その言葉を、もし、よく気をつけて大人が聞けば、この「本当は」に、とても大きな意味があるのに、気がついたはずだった。
「いい子じゃないと、君は、人に思われているところが、いろいろあるけど、君の本当の性格は、悪くなくて、いいところがあって、校長先生には、それが、よくわかっているんだよ
校長の小林先生は、こう、トットちゃんに伝えたかったに違いなかった。

(「本当は、いい子なんだよ」 P.247)

この本から得た学び・気づき・実践したいこと

 

Takahiro
子どもと目線を合わせて会話する
 

 


 

書籍紹介

戦後最大のベストセラー『窓ぎわのトットちゃん』。

単行本、文庫、絵本の国内の累計は800万部!世界じゅうで愛読されています。
本書はその新組版。字が大きく絵も鮮やかになりました!

トットちゃんがユニークな教育のトモエ学園で、
友達とのびのび成長していく自伝的物語。
深い愛情で子どもたちの個性を伸ばしていった校長先生が、
トットちゃんに言い続けた言葉「きみは、本当は、いい子なんだよ」は、今も黒柳徹子さんの宝物です。

Amazon より引用)

著者紹介

黒柳 徹子(くろやなぎ・てつこ)

東京生まれ。女優、タレント、司会者、エッセイスト。
東洋音楽学校(現・東京音楽大学)声学科卒業後・NHK放送劇団に入団。
NHK専属のテレビ女優第1号として活躍。テレビ番組、舞台、コンサート等幅広く活躍。
’81年刊の著作『窓ぎわのトットちゃん』は国内だけでシリーズ累計800万部の戦後最大のベストセラーとなり、世界35ヵ国で翻訳されている。
この印税で社会福祉法人トット基金」を設立し、プロのろう者劇団を支援。また、’84年よりユニセフ(国際連合児童基金)親善大使となり、世界30ヵ国を訪問し、飢餓、戦争、病気で苦しんでいる子供たちを支える活動を続けている。

Amazon より引用)

ja.wikipedia.org


2023.11.28 読了|所有本|2023年 122冊目

 

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