#読書メーター July, 2023
こちらは「読書メーター」の月間まとめページです。
読書後の感想をはじめ、得た学び・気づき、
「ぜひ実践したい」と思った事柄を記載しています。(一部のジャンルを除く)
「1冊の本から『実践したいこと』を一つでも見つけたらもうけもの!」
自己成長のためのアウトプットにつなげていくよう、
能動的な読書を続けていきたいと考えています。
2023年7月の読書メーター
読んだ本の数:11冊
読んだページ数:2471ページ
- ■音楽は自由にする (坂本 龍一)
- ■百人一首(全) ビギナーズ・クラシックス 日本の古典 (谷 知子)
- ■いつも「話が浅い」人、なぜか「話が深い」人 (齋藤 孝)
- ■星の王子さま (サン=テグジュペリ)
- ■道をひらく (松下 幸之助)
- ■ひとりガサゴソ飲む夜は…… (椎名 誠)
- ■ビジネス書ベストセラーを100冊読んで分かった成功の黄金律 (堀元 見)
- ■別冊NHK100分de名著 読書の学校 齋藤孝 特別授業『銀の匙』 (齋藤 孝)
- ■大阪人の格言: 苦しいときこそ笑わなアカン! (小杉 なんぎん)
- ■汚れっちまった悲しみに…… (中原 中也)
- ■学びのきほん 役に立つ古典 (安田 登)
■音楽は自由にする
(坂本 龍一)
世代的にYMO全盛期を知らないが、
映画音楽など話題の楽曲を提供し続けている
偉大な音楽家というイメージはずっと持っていた。
はじめて自伝に触れたことで、
自然体の坂本さんや思想の背景を知ることができて興味深かった。
影響を受ける人との出会いを通じて、
自らを表現していく術を身につけたり、
活動の幅を広げたり…。
偶然の積み重ねをうまく捉えて形にしてきたところが、
坂本さんが成功してきた真髄なのかなと感じた。
実践「自然体で流れを捉えながら偶然を楽しむ」
知識も才能も方向性も全く違うが、
坂本さんの捉え方をひとつの参考にしたい。
この本はできればご存命のうちに読みたかった。
July 5, 2023|所有本
■百人一首(全) ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
(谷 知子)
手土産で買った「小倉山荘」の紙袋を見て、
久しぶりに思い出した百人一首。
授業で百人一首をしていた小学生当時は、
坊主めくりなどで印象深い「蝉丸」など、
響きやテンポ感のある歌を中心に覚えていたんだろうが、
振り返って読んでみたら1/4も覚えていなかった。
改めて歌に触れると、
恋歌の多さ、掛詞の巧みさなど
小学生当時では理解できなかったことが多かった。
今回お気に入りとなった一首
「ながらへば またこの頃や しのばれむ うしと見し世ぞ 今は恋しき」
(藤原清輔朝臣/84)
今のことも後々懐かしく思うだろうか?
苦しかった過去も今思えば恋しいのだから…
実践「目の前のことに一喜一憂しすぎない」
この藤原清輔朝臣の一首のように、
時間が経てば捉えた方も変わってくるのだから…
July 13, 2023|Kindle Unlimited
■いつも「話が浅い」人、なぜか「話が深い」人
(齋藤 孝)
聞き手に変化を促す「深い話」には、
展開力×本質把握力×具体化力が必要。
言い換えれば、
教養の広がり、普遍的なものを捉える力、エピソードの引き出しが
人間の深さを生み出し、深い話につながるんだと思う。
本書内で印象強かったのは次の2点。
「教養はひけらかすものではなく、こぼれ落ちてしまうもの」
「中庸こそが本質を突いている」
教養をたくさん仕入れているからこそ、
必要なときに自然にポロッと口に出てくる。
先人の知恵の宝庫である古典を
ほとんど読んでこなかったことを残念に思うと同時に、
今から読むのでも遅くはないと自分に言い聞かせた。
後者は、
多面的に物事を捉えて考えを練り込んでいく大切さを
実感した。
世の中、白か黒かの2つに分けたがるが、
極論は所詮一面的なものの捉え方でしかない。
二項対立に縛られて、本質を見失わないようにしたい。
実践「1ヵ月に1冊以上古典に触れる」
100分de名著や解説本などで広く古典に触れ、
横断的に本質的な教養を身につけていきたい。
July 18, 2023|所有本
■星の王子さま
(サン=テグジュペリ)
初のAudibleは名作から。
王子さまがキツネとの出会いで
「仲良くなること」「大切なものは目に見えないこと」
を知るシーンはやはり印象的だったが、
王子さまが訪れた星々でのやり取りも印象的だった。
王子さまが好奇心豊かに色々と尋ねては滑稽な答えが返ってくる。
答えた本人は大真面目に疑いもなくやっているところが、
社会に対する痛烈な風刺のようで考えさせられるものがあった。
実践「見えない本質を捉えるクセをつける」
目先のことだけにとらわれる浅はかさ、
本質を捉えることの大切さ…
どうも大人こそが「大切なものは目に見えないこと」を
しっかりと肝に銘じておく必要があるような気がする。
July 20, 2023|Audible
■道をひらく
(松下 幸之助)
半世紀以上経っていても、
普遍的で含蓄ある言葉が並んでいるからこそ、
現代でも通ずることが多く、何度も聞き返したい本だと思った。
とくに印象的だったのが3つの話。
①素直さを失うと、逆境は卑屈を順境は自惚れを生む
②体も心も窮屈ではいけない、一つの見方に固執するな
③三度に一度は失敗するのが身のため、謙虚さを失うな
ひとつひとつの話においても、
学びや気づきを得られるが、
複数の話を横断的に捉えることで、
教訓としてより深く刻み込むことができた。
すべてを実践することは当然困難であるが、
ひとつでも実践し続けることで、
先人の境地に少しでも近づけたら良いと思う。
定期的に読むことで、
自らを見失わないための羅針盤にしたい。
実践「素直さ・謙虚さを忘れない」
自分の都合の良いことばかりに着目せず、
自分を客観的に捉えるためにも
他人の声にも真摯に耳を傾けて、
日々新たに自分を磨いていくことを大事にしたい。
July 23, 2023|Audible
■ひとりガサゴソ飲む夜は……
(椎名 誠)
サケをこよなく愛するおとっつぁんが、
世界中で魅惑のサケ、怪しいサケ、極上珍味、ゲテモノ料理などを飲み喰らう。
まさに椎名さんらしさ満開のエッセイ。
良くもまぁ飲むもんだと思いながらも、
あらゆるサケ・肴に向き合う
椎名さんの好奇心と行動力に感心するしかなかった(笑)
椎名さんのビール愛…
思い起こせば自分が若い頃にビールを飲み始めるきっかけでもあった。
シーナ本を読んでは、
その文面からビールをうまそうにグビグビとのむ情景を思い浮かべ、
大人への階段を登ったものだった。
実践「とりあえずビールはグビグビ飲む!」
今でもお酒の中でビールが一番好きなのは椎名さんの影響だろう。
July 24, 2023|Kindle Unlimited
■ビジネス書ベストセラーを100冊読んで分かった成功の黄金律
(堀元 見)
表紙を真面目に受け取ると…見事に期待を裏切られる(笑)
発行されてはブームを巻き起こすビジネス書への
痛快な切り口は読んでいて心地が良い。
シントピカル読書
(同一主題についての複数の本を読む)で矛盾を感じつつ、
共通項があったらそこは真理なのかもしれない、
というアプローチは興味深かった。
一気に読み通して感じたことは
世の中に絶対はない。
単純に鵜呑みするのではなく、
自分の視点で自分の頭で考えるクセをつけよう!
ということ。
実践「内容を鵜呑みにせず、自分の知識・経験を踏まえて捉える」
自分の知識や経験があるからこそ、
アート作品を堪能できるわけであって、
ビジネス書もアート的なアプローチが良いのかもしれない。
July 24, 2023|Kindle Unlimited
■別冊NHK100分de名著 読書の学校 齋藤孝 特別授業『銀の匙』
(齋藤 孝)
「銀の匙」そのものは未読だが、
作品に興味を持つために本書を読んだ。
作品の中身を知ることよりも、
齋藤先生の読書に向かう姿勢を知る良い機会となった。
とくに印象的だったのは
「子供らしい驚嘆を持ち続けるということが知の探求の始まり」
ということ。
実践「素直さ謙虚さを持って知的好奇心を高めていきたい」
大人だからといって知ったかぶりをするのは自己成長を妨げるだけ。
素直に驚嘆すること、知らないことを知ることで、
次から次へと学び気づいていくことの原動力にしていきたい。
過去を振り返れば、
国語、現代文の授業は本を読まされる印象ばかり、
テストも絶対的な正解なんてないのに…と思っていた。
半ば反抗的になりながら文学作品を読んでいた自分を思い出す。
文学作品を読む本質を理解していなかった過去の自分に
「文学に触れて想像力や豊かな感性を身につけろよ」
と声を大にして言いたい…。
July 27, 2023|Kindle Unlimited
■大阪人の格言: 苦しいときこそ笑わなアカン!
(小杉 なんぎん)
ふと図書館で目についたので読んでみた。
大阪に住んで通算8年…
「大阪人の格言」ひとつひとつに、
ウンウンとうなづいて理解を示したり、
クスッと笑えたのは自分の成長かもしれない(笑)
言葉遊びやオノマトペの多用など、
ただ音として聞くだけでは何のことかわからない。
けど、大阪人にとっては、
阿吽の呼吸やそもそも根付いている「何か」が
コミュニケーションを成り立たせているところがとても興味深い。
「ガーッといって、ダーッといって、パアーッといったれ」
「ソレはアレやからなぁ」
…なんのこっちゃ?だけど、
何となく伝わってくるものがある。
実践「ガーッといくときはガーッといく!」
大阪のことばは
事実を淡々と伝えることにはそぐわないかもしれないが、
標準語にはない人情や温かさ、そして勢いを感じる。
July 28, 2023|図書館本
■汚れっちまった悲しみに……
(中原 中也)
国語以外で詩集を読むのは多分初めてで、
夭折の天才詩人に純粋な興味を持って読んだ。
暗く陰鬱な詩と、透明で穏やかな詩とが相反し、
どこか心の危うさを感じた。
ただ、それは移り変わる感情を素直に表現しているからであり、
その詩を詠んだ背景を知れば知るほど、
より魅力的に感じるのではないかと思った。
「愛するものが死んだ時には、自殺しなきゃあなりません。」
から始まる『春日狂想(しゅんじつきょうそう)』に衝撃を受けたが、
その背景が愛息を病気で亡くして大きな喪失感を抱いたことだと知ると、
何とも胸が苦しくなった。
実践「背景を想像しながら作品を堪能する」
詩の世界に没頭するには時間がかかりそうだ…。
July 31, 2023|図書館本
■学びのきほん 役に立つ古典
(安田 登)
冒頭の「転ばぬ先の杖よりも、転んだあとの絆創膏が古典」
巻末の「古典のおかげで『脳内会議』を開催できる」が印象的。
学生の頃はちっとも興味を持たなかった古典を
役立てるヒントをもらった気がする。
古典が伝承された当初の漢字に注目して、
本当の意味を推測していくアプローチはとても興味深かった。
四十にして「惑わず」ではなく、四十にして「或わず」
四十にして「区切らず」、
いろいろな世界に触れてみることで、
やがて自分の天命を知ることができるかもしれない。
そこは悲観的に向き合うのではなく、
和とユーモアの視点を忘れず「俳諧的」に生き、
時をつかまえて「中庸」ピッタリの行動をとれるのが理想だと思った。
実践「古典に触れて、脳内会議の出席者を見つけていく」
脳内会議は齋藤先生もおっしゃっていた手法でもある。
あらゆる視点から物事を捉えられるように、
先人の知恵を借りれるように継続的に古典に触れていきたい。
楽しみながら取り組んでいけそうだ。
July 31, 2023|Kindle Unlimited
こうして読んできた書籍のアウトプットの場として、
自ら「読書アウトプット会」を主催しています。
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