#読書メーター August, 2023
こちらは「読書メーター」の月間まとめページです。
読書後の感想をはじめ、得た学び・気づき、
「ぜひ実践したい」と思った事柄を記載しています。(一部のジャンルを除く)
「1冊の本から『実践したいこと』を一つでも見つけたらもうけもの!」
自己成長のためのアウトプットにつなげていくよう、
能動的な読書を続けていきたいと考えています。
2023年8月の読書メーター
読んだ本の数:20冊
読んだページ数:5081ページ
- ■朝日新聞ウェブ記者のスマホで「読まれる」「つながる」文章術 (奥山 晶二郎)
- ■サラダ記念日 (俵 万智)
- ■思考の整理学 (外山 滋比古)
- ■読書する人だけがたどり着ける場所 (齋藤孝)
- ■読んだら忘れない読書術 (樺沢 紫苑)
- ■伝える準備 (藤井 貴彦)
- ■仕事にしばられない生き方 (ヤマザキ マリ)
- ■絵物語 古事記 (富安 陽子)
- ■大阪まち物語 (なにわ物語研究会)
- ■眠れないほど面白い「古事記」 (由良 弥生)
- ■白洲次郎の生き方 (馬場啓一)
- ■男子の作法 (弘兼 憲史)
- ■ものの言いかた西東 (小林 隆・澤村 美幸)
- ■世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? (山口 周)
- ■最強脳 ―『スマホ脳』ハンセン先生の特別授業― (アンデシュ・ハンセン)
- ■楽園のカンヴァス (原田 マハ)
- ■さくっと3行でわかるビジネスマンとして知らないと恥をかく500人 (齋藤 孝)
- ■ホモ・デウス〈上〉テクノロジーとサピエンスの未来 (ユヴァル・ノア・ハラリ)
- ■人生を面白くする 本物の教養 (出口 治明)
- ■やわらかく、考える。 (外山 滋比古)
■朝日新聞ウェブ記者のスマホで「読まれる」「つながる」文章術
(奥山 晶二郎)
Audibleでながら聞き。
日の目を浴びることのない情報が多いなかで、
いかにしてSNSやブログなどを読まれるか…
決して容易なことではないが、チャレンジしたいことは見つかった。
実践「自分の経験を言語化して発信し続ける」
身近なもの、ジブンゴトになりえるものを意識して、
自分の身の回りの経験や実感を常に言語化できるように取り組みたい。
当事者だからこそ、情報に特別な付加価値を与えられるはず。
結局伝えたいメッセージは何か…
その本質を捉えて、アウトプットを繰り返し
文章力を磨いていきたいと思う。
この感想アウトプットも一種のトレーニングだ。
August 1, 2023|Audible
■サラダ記念日
(俵 万智)
「言の葉を ついと咥えて 飛んでゆく 小さき青き 鳥を忘れず」
俵万智さんがTwitterのアイコン変更に絡めて詠んだ
短歌の巧みさに唸らされて、代表作を読みたくなった。
口語体・会話体で、
日常のありふれた光景から恋人同士の情景まで、
軽やかにテンポよくストーリーを紡いでいるのがとても心地よかった。
失恋と思われる情景では悲しいなかにも
暗くジメジメしたものではなく、
等身大の自分が素直に表現されて共感しやすかった。
本で目で追うより、
Audibleで耳で捉えたのが余計に良かったのかも知れない。
ときおりクスッと笑えて純粋に楽しんだ。
実践「時にはテンポ感のある会話を楽しむ」
普段は丁寧さ、正しさは心がけながらも、
言葉のもつテンポ感や軽快さを活かして、
会話そのものを楽しむ機会を作っていきたい。
August 2, 2023|Audible
■思考の整理学
(外山 滋比古)
数年ぶりに再読。
章によっては時代を感じる部分はあるものの、
生成AIの登場により
「グライダー人間」から変容する必要性をより感じさせられるなど、
本質的な考え方として今なお色褪せないところに唸らされた。
こうして時間を置いて「寝させて」から再読したことで、
知識の繋がりや広がり、新たな気づき、読む楽しみを
得られたのも大きな発見であった。
また時間が経って「忘却」してから再読することで
思考の整理につなげようと思う。
実践「本書を毎年7/30に読む」
お気に入りの古典として
氏のご命日に偲びながら本書で新たな発見を楽しんでいきたい。
August 3, 2023|所有本
■読書する人だけがたどり着ける場所
(齋藤孝)
❞なぜ文学作品を読むのか?…その答えがこの本にある❞
読書のさらなるモチベーションにするために読んだ。
齋藤先生の別の書籍で痛感した
「教養が人の深さをつくる」
を再確認することができた。
最大の収穫は、
苦手意識のあった「文学作品を読む」目的を
セットできたということ。
複雑な感情を感じ取ったり言語化できたり、
異なる視点で人生や感情を追体験できたりと、
広く深く教養を育むのに役立ちそうだ。
さらにその思考を深めるため、
対話機会として「読書会」を有効活用していきたい。
実践「読んだ本のポップを書く」
本の価値を捉えてぜひ読んでみたいと思うような
短文にまとめてみる習慣を意識づけたい。
August 3, 2023|所有本
■読んだら忘れない読書術
(樺沢 紫苑)
❞忘れたくなかったら3回アウトプット❞
蔵書を整理中に見つけたが、読んだ記憶がなかった…(笑)
積読で終わっていたのか、読んだけど忘れてしまったのか…
そこは少し反省しながら、
今回はしっかり実践につなげる目的で読んだ。
忘れないためには繰り返し使うこと、
1週間で3回アウトプットが有効。
具体的には、マーカーを引く、話す、投稿する…
この3つはセットで必ず実践していきたい。
また本の選び方においては、
「守破離」を意識、自分軸を持つことをぜひ取り組みたい。
ベストセラーを追うのに注力するのではなく、
自分が読みたい本、自分に必要な本を見極める。
「読書は主体的であるべき」
…当たり前のことだが改めて意識しよう。
書籍批評ではなく自己成長が自分の読書目的なので。
実践「本を読んだらマーカーを引く・話す・投稿する」
この3つのトリガーを作っておくことで、
事あるごとに書籍の内容を想起しながら、
自己成長につなげていきたい。
August 4, 2023|所有本
■伝える準備
(藤井 貴彦)
❞発した言葉が自分をつくる。だから伝える準備をする❞
Audible。本人朗読でとても聞きやすかった。
「発する言葉が自分をつくる。だから言葉選びに時間をかけたい」
「発した言葉は取り消せない。緊張感で言葉のチョイス力を高める」
実力と信頼を兼ね備えたアナウンサーの言葉への向き合い方に触れ、
大変興味深かった。
なかでも洋服のボタンの例え話が印象的。
日頃から語彙や表現にふれて「ボタン」を増やしておいて、
いざ使うときにありあわせのボタンでなく、
一番似合うボタンを使う。
普段から積極的な読み書きと聴く伝えるを通じて、
相手の心を動かす言葉のストックを積み重ねていきたい。
実践「書籍などを通じて言葉のストックを増やし、使って磨いていく」
表現力、伝達力を高めるためにも、
日頃からインプットして使える言葉の引き出しを増やして、
仕入れた言葉を使いながら自分の言葉で表現できるように磨いていきたい。
August 6, 2023|Audible
■仕事にしばられない生き方
(ヤマザキ マリ)
❞人間なんとか行きていくことはできるから、何でもできる❞
マリさんの半生に触れたことで、
「人間何とか生きていける」という勇気と
「お金に侵略されない人生を送れるか」という課題が
共存する感覚を持った。
自分軸で生きていくためには
俯瞰力と潮目を読む力が必要。
走り(走らされ)続けているときには気づかないことが多い…
わかるためには風呂に入る(休む)こと。
乗れそうな波が来たら挑戦してみること。
なるほど、マリさんほど壮絶な経験はないが、
とても共感するところであった。
また自分の当たり前で判断することの卑小さを改めて気づかされたので、
見えない部分も捉えるように意識していきたい。
実践「ときおり自分の当たり前に疑問を持つ」
今の状況や考え方などに安住しすぎていないか、
他人にあらぬ価値観を押し付けていないか、
自分の「当たり前」を客観的に捉える時間をつくりたい。
August 7, 2023|所有本
■絵物語 古事記
(富安 陽子)
❞神様は結構身近な存在❞
図書館の子ども本コーナーにあった書籍だけあって、
現代語と挿絵のおかげで
楽しみながら一気に読み切ることができた。
断片的な神様やエピソードの知識はあっても、
通しで読んだのは初めてかもしれない。
古事記上巻の神話が書かれており、
歴史から何らかの教訓を得るというよりも、
純粋にイマジネーションを膨らませて楽しめる作品という印象。
人智を超えた特別な力を持っているものの、
いかにも人間くささのある神様の様子が何とも面白い。
伊勢神宮、出雲大社、諏訪大社、高千穂など
神様に所縁のある地で、神話に思いを馳せる楽しみが増えそうだ。
実践「神社を参拝したときは御祭神に思いを馳せる」
観光地はもとより、何気なく立ち寄る近所の神社でも
御祭神を知り、神話の想像の世界に思いを馳せてみる。
August 8, 2023|図書館本
■大阪まち物語
(なにわ物語研究会)
❞住む街を知れば知るほど、より住みたくなる❞
2000年発刊なので古い情報はあるものの、
大阪の土地の成り立ち、街や文化が成り立っていく過程など、
テーマごとに大阪の歴史を大まかに掴むのに参考となった。
個人的には「なにわ八百八橋」に代表されるように
「水都大阪」というイメージが強い。
とくに中之島側から「難波橋」のライオン越しに
大証前の五代友厚公像を見るのが、
大阪の繁栄の歴史の一端を垣間見えるようでお気に入りだ。
かつてロの字型に架けられていた「四ツ橋」に思いを馳せたり、
今なお8箇所で運行している渡船を巡ってみるなど、
まちなか散策の新たな楽しみを見つけていきたい。
実践「大阪歴史博物館を訪問し大阪のなりたちに興味を持つ」
本で得た興味が覚めやらないうちに、
見て学べる場所を訪れて、知識を深めていきたい。
August 11, 2023|図書館本
■眠れないほど面白い「古事記」
(由良 弥生)
❞人間の攻撃的な一面を知らされるストーリー❞
登場人物が多く混乱するが、
現代語でわかりやすく書かれていて理解が深まった。
上巻は人智を超えた神話の世界観が面白いが、
時代が下るにつれて、
権力争い、衝動的な恋愛や殺戮などドロドロしていくところが
人間の持つ攻撃性みたいなものが透けて見えてくる。
本能のおもむくまま求婚しまぐわう…
現代日本の少子化に歯止めをかける秘策?(笑)
日本人として古事記から何を学びとるかは
よくわからなかったというのが正直なところだが、
古事記の流れをひと通り知ることができたのは良かった。
実践「神恩に感謝する」
八百万の神に畏敬の念を抱くことは
忘れずに心に留めておきたい。
August 12, 2023|図書館本
■白洲次郎の生き方
(馬場啓一)
❞自分の行動にプリンシプルはあるか?❞
GHQをして「従順ならざる唯一の日本人」と言わしめた白洲次郎。
数々のエピソードから日本人らしからぬ言動に魅力を感じていたので、
図書館でタイトルを見てすぐ借りた。
この本では白洲次郎の歩みは程々に、
次郎が愛したファッション、お酒、クルマの周辺知識に
かなりの紙面を割いている。
相当裕福な綿貿易商の家庭に生まれ、
若くして英国留学を経験したからこその道楽もあるが、
ほんの少しでもあやかるためにウイスキーの事をもっと知りたいと思った。
交遊含めて海外生活を直に深く体験したことで、
諸外国に引け目を感じる事なく、
当時としては貴重な国際感覚と日本人の誇りを胸に
日本にとって極めて多難な時期に
日本を前進させることができたのではないかと思う。
実践「自分の原理原則を見出していく」
プリンシプル(原理原則)はあるか?
…白洲次郎を読むたびに自問するが答えは出てこない。
書籍や人との交流から得た学びや気付きを通じて、
自分にとって望ましいプリンシプルを見出していきたい。
August 12, 2023|図書館本
■男子の作法
(弘兼 憲史)
❞大人も時には子どもになろう❞
図書館本。
白洲次郎を読んだ流れで、
「男子たるものとは…」に興味を持って借りてみた。
弘兼さんが過ごしてきた時代や立場とのギャップを感じながらも、
粋な心を持つ余裕のある大人の姿にはどこか憧れる。
食・酒・趣味など形を取り入れるのもよいが、
まず心のあり方を整えることを真似てみたい。
実践「純粋な子どもならどうするか?を考えてみる」
思いつめないで生きる、
感動を失わない、
邪魔なプライドは捨てる、
いかに楽しく生きるか…。
大人のことを書いているが、
実は「純粋な子どもの心を持ち続けること」が
いいんじゃないか?と思った。
子どもが幸せと思うような尺度で
人生を楽しめたら、さぞ幸せだろう。
August 14, 2023|図書館本
■ものの言いかた西東
(小林 隆・澤村 美幸)
❞大阪人はホンマはスゴいんやで…しらんけど!❞
図書館本。
ものの言い方は単なる個性ではなく、
地域差があることを研究結果で分析しており、とても面白かった。
礼も文句も言わない東北、礼も文句も言う近畿。
ぶっきらぼうな東北、アケスケな関東、ほのめかす関西。
子守唄で脅して寝かす東日本、甘やかして寝かす西日本。
相手への気遣い・配慮・共感は西高東低…など考察の数々。
そこには長らく人口・経済の中心地であった関西で
7つの観点で言葉が成熟したと捉えているのが興味深い。
(発言性・定型性・分析性・加工性・客観性・配慮性・演出性)
実践「話し方で個性を決めつけない」
口数が少なく言い方がぶっきらぼうに感じる人がいても、
それを自分にとってネガティブな個性と捉えるのではなく、
地域性として根付いたものが背景にあるのでは?と考え、
気にしすぎないようにしたい。
自分自身、大阪生活が長くなってきた分、
生粋の大阪人のフレンドリーさであったり
話の軽快さ(捉え方によっては軽薄さ?)を地域性として楽しみたい。
大阪人は当事者離れ(主観から客観への視点移動)
という高度な手法を簡単にやっているらしい…しらんけど!
August 14, 2023|図書館本
■世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?
(山口 周)
❞「美意識」という名のモノサシを磨いていきたい❞
VUCA時代における論理重視の意思決定の限界を唱え、
経営学者ミンツバーグの言葉を借りて
「経営は分析(サイエンス)や経験(クラフト)とともに
直感(アート)の3つのバランスが大切である」
ということがとても腑に落ちた。
「偏差値は高いが美意識が低い」という悪しき例で
オウム真理教の幹部を取り上げ、
受験エリートたちの高いシステム適応力が
より良い人生を生むのではない、というのが印象に残った。
目に見えて判断しやすい「サイエンス」、
経験がモノを言う「クラフト」
にとらわれがちなのはやむを得ないとして、
さらに人間力に磨きをかけるためには、
自分のなかでの主観的なモノサシをもつことの大切さを
本書を通して気づかせてもらった。
実践「芸術作品に触れる機会を作り、美意識を鍛えていく」
直感を活かすには
自分の判断軸となる「真・善・美」の基準を持つことが重要で、
そのために芸術や文学、哲学に触れて
「美意識」を鍛えることを意識していきたい。
今まで縁遠い存在であったアートに触れる良い動機をもらえた。
August 15, 2023|所有本
■最強脳 ―『スマホ脳』ハンセン先生の特別授業―
(アンデシュ・ハンセン)
❞週3回×有酸素運動30分が脳にも良い❞
スウェーデンで小中学生10万人以上に配られ、
教育現場を動かしたというジュニア向けの書籍。
なるべく平易な文で大切なことを繰り返し伝えているので、
読み終わったあとに行動したくなるのはよくわかる。
印象に残ったことが3つ。
①脳は変わっていける(可塑性)
②人間の脳の進化が社会に追いついていない(サバンナ脳)
③何もしていないのに脳にご褒美を与えてしまうスマホの弊害(ドーパミン)
そして、これらを解決する方法が「運動」すること。
具体的には、
「週に3回、心拍が上がる最低30分の有酸素運動」
が効果的であるということなので、意識して実践していきたい。
実践「エクササイズリングを毎日達成する」
普段からAppleWatchを使用しているので、
これを活用しない手はない。
何気なくリングを完成させていたところを
よりエクササイズリング(緑色・30分)と
心拍数の変化を意識していきたい。
August 17, 2023|所有本
■楽園のカンヴァス
(原田 マハ)
❞一枚の絵から生まれる想像は無限大❞
アートに触れる入り口として、
手始めに原田マハさんのアート小説を読んでみた。
真作か贋作か…。
先の展開が待ち遠しくどんどん先に読み進めている自分がいて、
時代を越えてストーリーがつながったとき、
なんとも言えない高揚感に満たされた。
フィクションだとわかっていても、
実在の人物と作品をモチーフに描かれたストーリーが
真に迫っていたので、ぐっと引き込まれた。
これまでは海外観光地の美術館を訪れても
「本で見たことがある絵だ!」で満足していたのが勿体ない。
こうして絵画には「表現したい」と突き動かす背景があることを
今更ながら気づかせてもらえた。
実践「小説・解説本などでアートへの関心を芋づる式に深めていく」
本作に登場したアンリ・ルソーに限らず、
ぜひ原田マハさんの別の作品を読んで、
美術への関心を深めていきたい。
August 21, 2023|図書館本
■さくっと3行でわかるビジネスマンとして知らないと恥をかく500人
(齋藤 孝)
❞知らずに恥をかいたら学ぶチャンス❞
クイズと教養は全く違う…。
タイトルに引かれて読んでみたところ、
予想どおり恥をかいた(笑)
古今東西の偉人500人のうち、
はじめて名前を聞いた人物が1割、
何を成し得たかが曖昧な人物が1割。
たとえば、
中級編「知っていて当たり前」と申されましても…
エディット・ピアフ
森山大道
唐十郎
エドモンド・ヒラリー
お名前すら初見、改めて無知を実感した。
それに「これは誰?/代表作品は?」という
一問一答の【クイズ】なら8割程度答えられそうだが、
【教養】として会話などに役立てようとするとなかなか難しい。
名前や達成したことは知っていても、
人物の背景や思想などは単純に知識不足であることを実感した。
文学、芸術部門については特に…。
実践「無知を知的好奇心につなげていく」
今まで避けてきた分野にも興味を持ちながら、
無知こそチャンスとして捉えて、
立体的な知識の統合に役立てていきたい。
" 教養は一夜にして成らず "
August 26, 2023|所有本
■ホモ・デウス〈上〉テクノロジーとサピエンスの未来
(ユヴァル・ノア・ハラリ)
❞神の存在や人間至上主義の思想は、果たしてAI時代にどんな意味を持つようになるのか?
…大局的に考えたくなる本❞
宗教的見地など馴染みの薄い部分は読解に苦労したが、
率直に歯ごたえのある本だった。
「人類は飢饉・疫病・戦争を克服した先に、
不死・至福・神性を手に入れようとするだろう」
という未来予測を、
人類の歴史を俯瞰的視野で捉えながら論じている。
アルゴリズムと想像上の秩序、
いわば科学と宗教の曖昧なゆらぎの中で生きてきた現代人が
果たしてどこに向かうのか、
下巻でどう展開していくのか楽しみだ。
著者のように、
俯瞰的で客観的な鳥の目と、
具体的で現実的な虫の目を使い分けながら、
ものごとを冷静に捉えていく力には感嘆させられる。
実践「-」(※下巻読了後に設定)
August 27, 2023|図書館本
■人生を面白くする 本物の教養
(出口 治明)
❞教養はよりワクワクする人生を送るためのツール❞
戦後アメリカを目標と手本にしてきた日本が
モデルなき時代を迎え苦労していること、
グローバル視点で見ると日本の企業人は見劣りすること…
出口さんの正鵠を射る指摘に「なるほど」と膝を打った。
それと同時に、戦後日本の歩みを俯瞰的に捉えて
外山滋比古さんの言う「グライダー人間」を想起した。
この状態からどうやって殻を破っていくのか?
その答えのひとつが
「教養」を備え、「考え抜く力」を手に入れることなんだろう。
例え情報通や物知りであっても
自分の意見を言うことが苦手なのは、
「考える力」の素の教養が弱いからと考えさせられた。
タテ(時間・歴史軸)とヨコ(空間・世界軸)の二次元、
数字・ファクト・ロジックで考える、
面白いと感じたテーマを芋づる式で広げる。
そうすることで、
点だけの情報や知識を線につなげて、
さらに面で捉えることができて初めて、
「教養」という自分の武器になるような気がする。
実践「タテ軸×ヨコ軸の面の広がりを意識した知を集めていく」
歴史のつながりから全体像を捉えながら、
世界がどのように変化していったか…
そういう意味で世界史を知るということは
教養を深めるために大きな意味を持つと感じた。
タテ軸・ヨコ軸で知識を面として広げ、
その教養が人生を彩り豊かにするのだと意識していきたい。
August 28, 2023|所有本
■やわらかく、考える。
(外山 滋比古)
❞忘れることも良いことだ❞
Audibleでながら聞き。
外山さんの幾多の著書から150のエッセンスが引用されており、
一つ一つが短いため、さらっと聞くことができた。
印象に残ったことは3つ。
①忘却の必要性
②アウトサイダー体験
③風のように本を読む。
頭の中を情報や知識のゴミで満たさないために忘れることを恐れない。
旅行や異文化体験しかり、
コンフォートゾーンから飛び出したアウトサイダー体験を活かし、
未知に触れて自己成長につなげる。
風のような読書で様々なジャンルを多読して点を線につなげていく。
実践「よく読み、よく考え、よく発信し、よく忘れる」
今までは内容を忘れまいと、
実用書など読みやすい本を手にとって読んでいた。
今後はどこか敬遠していた
古典などを咀嚼しながら読むことで、
よく忘れよく考えながら、
新たな教養を頭の中で構築していきたい。
August 31, 2023|Audible
こうして読んできた書籍のアウトプットの場として、
自ら「読書アウトプット会」を主催しています。
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