#読書アウトプット会 2023.11.11 (27)
❝ 百読は一行に如かず ❞
何かを変えたいと思うからこそ読書をする
1冊の書籍から1つの実践を!
たとえ100冊の本を「読」んだとしても、
「行」動しなければ全く意味がない…
精読による100%インプットよりも
実践したいことに出会う楽しみ
を重視して読書に向き合っています
このページでは、
自ら主催する「読書アウトプット会」にて
シェアした内容を掲載しています
✅ なぜ読もうとしたのか?
✅ 読んだ感想
✅ 実践していきたいこと
2023.11.11 読書アウトプット会(27)
銀の匙
(中 勘助 著)
なかなか開かなかった茶箪笥の抽匣(ひきだし)からみつけた銀の匙。
伯母さんの無限の愛情に包まれて過ごした日々。少年時代の思い出を中勘助(1885-1965)が自伝風に綴ったこの作品には、子ども自身の感情世界が、子どもが感じ体験したままに素直に描き出されている。
漱石が未曾有の秀作として絶賛した名作.改版.(解説=和辻哲郎)
中 勘助(なか・かんすけ)
明治18年東京生まれ。東京帝国大学文学部英文科卒業。
(Amazon 紹介文より)
文壇から距離を置き、孤高の姿勢を貫く。
明治43年に執筆した『銀の匙』前篇は夏目漱石に「子供の世界の描写として未曾有」と絶賛され、東京朝日新聞に連載される。
なぜ読もうとしたのか?
この1年で本に触れる機会が増えて、読書のススメみたいな本も何冊か読んだ。
その中でおすすめの1冊として『銀の匙』が紹介されていて気になっていた。
教科書を使わずこの1冊だけで国語の授業をしたという逸話があるくらい。
1ヵ月に1回は古典作品を読むと決めていることもあり、
図書館で見つけたのでちょうど読んだ。
読んだ感想
舞台は明治時代…今から110年ほど前の話だが、
当時の日常風景を目の前に映し出せるほど写実的な文章が印象的。
子供目線で情景と感情が仔細に描かれ、
雑味なく全てを語り尽くしている感じがあり、
夏目漱石が「美しい日本語の秀作だ」と
絶賛したのがわかる気がする。
それに、読み終えてよくよく振り返ったら、
本書のなかにカタカナが出てこなかったような気がする。
純粋に日本語のみで美しく書かれていることを思うと、
やれアジェンダだ、エビデンスだ…と
「カタカナ語」を使って気取って会話をしている姿が
何とも滑稽に思えてきた。
自分も必要以上にそうなっていないか気をつけよう(笑)
さて、本作品は前編と後編と分かれており、一章一章はとても短い。
主人公は病弱に生まれ伯母さんの大きな愛情を一身に受けて過ごし、
男の子とは張り合いながら、
お国さんやお蕙ちゃんといった女の子と友情(淡い恋)を
深めては別れを重ね成長していく。
人との付き合いを通じて、
感情が波立ったり、満たされたりしていく、
心の移り変わりを見守りながら読み進めた感じであった。
とくに印象的だったのが伯母との久々の再会。
信心深くて人の良い伯母さんは、
漢字が読めなかったり学はなくとも、
色々と遊びや歌を教えてくれたり、
好きな所に連れて行ってくれたり、好きなことをさせてくれた。
主人公は、
伯母さんがいないと何一つできなかった子ども時代を過ごし、
やがて学校でも首席をとるくらいに成長した。
一方で、何年か前に、主人公の家を離れて生まれ故郷に戻った伯母。
旅の帰りに伯母を訪ねたが、年老いた伯母は主人公に気づかない。
ようやく気づいた伯母が涙を流して、拝まんばかりに対面する。
精一杯料理を振る舞い、夜には風邪をひかないかと心配する伯母。
朝早く出発した主人公を、門の前に立っていつまでも見送っていた伯母。
逞しくなった主人公とは対照的に老いて衰えた伯母。
そんな伯母が
主人公の姿を最後まで目に焼き付けようとする様子は何とも心を打った。
再会のあと、まもなく伯母は亡くなることになるが、
今は亡き祖父母の姿を思い出すようで、読みながらジーンときた。
この後編の十六、十七はおそらく一生忘れることはないだろう。
実践したいこと
✅ 親からの愛情を決して忘れず感謝する
伯母さんが主人公に対して注ぎ続けた愛情の深さと
時がもたらす老いや衰えといった無情さ。
そんなことを思いながら、
改めて両親や祖父母たちからの愛情を忘れないように感謝し、
そして自分自身も
一人の親として我が子にも愛情を注いでいこうと思う。
ご参加いただいた方のシェア本
※実践はアンケートに記載いただいた方のみ掲載しています
✅ ブレない自分で華麗にスルー!!(40代/女性)
✅ -
✅ まとまりある雑談、実践よ~し!(60代以上/男性)
✅ アイメッセージで自らの感情を伝えてみる(40代/男性)
アウトプット会の感想
参加者4名の皆さんのシェア本が
偶然にも「コミュニケーション」に関わるものでした。
それぞれコミュニケーションの段階における色々な示唆を与えてくれるもので、
大変興味深く聞かせてもらいました。
普段から会話の引き出しを作っておいて、伝え方を工夫すること。
雑談を活用して人間関係を円滑にし、
Iメッセージによる発信で相互の勘違いをなくすようにして、
いざ自分が不快を感じたらスルーすることを身につける。
相手に関する興味関心、はたまた愛情を感じるかどうか、
そんな心のあり方も含めて、
対人コミュニケーションを考える良いきっかけとなりました。
ご参加いただいた
Cさん、Mさん、Aさん、Kさん、どうもありがとうございました。
今回のご参加で 通算27回/参加者74名 となりました
「読書アウトプット会」に興味をお持ちいただいた方は
こちらからご確認・お申込みください
皆さまのご参加を心よりお待ちしております
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